明確な顧客像を作る
顧客像をつかむためには、需要(ニーズ)を確認するだけではなく、デモグラフィック(顧客属性)を考える必要があります。性別・年齢から顧客属性を明らかにする方法と、顧客属性が有効な場合を考えます。

顧客の「ニーズ」と「デモグラフィック」

顧客を知る。これは、簡単なようで、とても難しいテーマです。
顧客のニーズに関しては先ほど説明しました。それらのニーズを持ったユーザーを特定するときに必要となるのが、顧客像や顧客のデモグラフィックです。
デモグラフィックは、主に学歴や年齢、性別など、長期にわたって変わらないものです。ニーズとは、そのときにほしいと思っているか、どういうステータスかなど、短期で変動すると言えます。

デモグラフィックは、ニーズを推定するために利用する

多くの場合、ニーズがわかれば苦労はありません。お腹が空いている人がわかれば、レストランのチラシを配るのは簡単です。問題は、ニーズがあるかどうか、という点を判断することが、極めてわかりづらいということです。
婚活サービスを例に取ってみましょう。「結婚したい」とダイレクトにニーズを持っている人には、それに合わせたマーケティングをすれば問題ありません。
しかし、残念ながらそのように明確なニーズを持っている人ばかりではありません。ということで、デモグラフィックからニーズを推定する必要があります。
たとえば、靴下の通販サイトであればどうでしょう。推定はできますが、婚活サービスほど強く推定できるものではありません。年齢も性別もより幅広いはずです。
デモグラフィックからでは必ずしも需要を推定しきれないこともあるのです。

デモグラフィックに合わせた媒体選択

デモグラフィックについて話すとき、広告業界ではよくこの用語が使われます。テレビCM時代から利用されている歴史あるセグメンテーションですが、今でもよく使われているので覚えておくと便利です。
かつて、これらの指標は非常に重要でした。たとえば、F2層(35歳から49歳の女性)は、主に専業主婦である、M2やM3層は既婚者で、すでにマイホームを持っている……などと考えてもそれほど問題はなかったのです。
しかし、現代はすでにキャリアも行動も多様化しています。女性が働くことは当たり前になりましたし、男性が子育てをしたり、専業主夫の道を選ぶこと、あるいは結婚せず独身のままいることも増えてきました。
また、性別でも、男性 / 女性の枠だけで人間を二分化できなくなっており、より多様な性のあり方を考える必要があります。
Googleは2013年の発表で、「行動の多様化はますます進んでいるが、個々人の価値観やライフスタイルに基づくものであって、従来の単純な区分けは意味をなさなくなりつつある」と述べています。
デモグラフィックは仮説を作る際には有益ですが、実際のデジタル・マーケティングにおいては、デモグラフィックにとらわれすぎない施策を行う必要があるでしょう。また、メッセージを発信する際には、これらに十分配慮した上で発信する必要があります。
最終更新 1mo ago