統合的チームを作る
広告運用だけを切り出してデジタル・マーケティングを行おうとしても成功しません。統合的チームを作ることが必要です。そのために重要なポイントは、ランディングページやエンゲージメントなど、より幅広な分野を知ることにあります。
マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。
デジタル・マーケティングの本を手に取った皆さんの多くが期待しているのは、広告の話や集客の話ではないでしょうか。上手い広告運用の方法があれば、魔法のように顧客が増やせる……そんな期待をされているかもしれません。
しかし、広告はあくまでマーケティングの一部に過ぎないのです。マーケティングとは、ワンショットの広告ではなく、それらを包括したエコシステムそのものを指します。
やや具体的に言うならば、マーケティングとは「必要とするユーザーに届き、つながり続ける」という世界観を実現するためのものです。
野球チームやサッカーチームで言うならば、広告とは補強です。それは重要ですが、本質的に重要なのは、常に強いチームであり続けるための育成戦略や、チームの評価戦略などのマネジメント部分になります。

必要となった「統合的組織」

デジタル以前の時代は、認知を取るのはテレビや新聞などのCMで、その後の販売は店舗などで行うことがほとんどでした。
つまり、それらの主体となる組織・チームは分断されていたのです。
しかし、デジタル・マーケティングの時代、たとえばEコマースサイトを立ち上げる場合、認知を取り、ユーザーに働きかけ、さらに売上を上げ、再訪を促すところまで、インターネット上で完結しています。
これを実現するためには、統合的なデジタル・マーケティングチームが必要になります。広告はあくまで一部の認知や流入の獲得のためであり、その後のプロセスのほうが、より実際の売上に直結しているのです。

流入とランディングページ

統合的なデジタルプロセスの上でも顧客をターゲティングすることはとても重要です。
これは、店舗にたとえるとわかりやすいでしょう。銀座の一等地にお店を出す場合と、渋谷の繁華街にお店を出す場合、単に人通りという数字だけで比較はできません。
客層が全く違いますし、店舗の内装や、価格設定も変える必要があります。
この場合、内装や価格設定は、Webサイト(ランディングページ)に当たります。
ランディングページ(LP)
狭義には、1ページだけのWebサイトを指します。広告やキャンペーンなどの着地先のページを示す際にも使われます。
LPを改善することを、ランディングページ・オプティマイゼーション(LPO)と呼びます。
たとえ流入する数が増えても、受け口がそれに見合っていなければビジネスの成功は見込めません。ランディングページの評価には、このような指標が使われます。
直帰率
1ページしか見ずに帰ったユーザーの割合。ページの少ないサイトほど低くなる
コンバージョン率
コンバージョンした率。広告の問題であるケースもあるが、Webサイトに問題があるケースも
閲覧ページ数
1セッションあたり、どれくらいのページ数が見られているかの指標。少なければ少ないほど直帰率も高い傾向にある
平均セッション時間
1セッションあたりにユーザーが滞留した時間。これが長ければ、ユーザーを引きつけるコンテンツがあるということになる
流入数だけを見ていては、その受け口となるWebサイトの重要性を見逃しかねません。これらの指標についても、分析ツールでトラッキングしていくことが重要です。
最終更新 19d ago