マーケティング分析の基本
近年、マーケティング分析・データ分析に関するニーズが高まっています。機械学習やディープラーニングなども、急速に需要が高まっているように見えます。しかし、そもそもなぜ分析を行うのか、なぜ分析が必要なのか考えてみましょう。
分析を始めるにはどうすればいいでしょうか。何をやるにしても、重要なのは問いと仮説です。その上で必要なデータを定義し、「点」のデータを「線」にして、隠された真実を見つける。これが分析のフローになります。
この内最も重要なのはなんでしょうか。「問いと仮説」です。

① 解くべき「問い」「仮説」を見つける

分析を行うときに考えなくてはならないのは、「その分析は一体何のために行われるのか?」ということです。
分析そのものは価値を生みません。分析によって変わる意思決定に価値があります。
考えてみましょう。例えば、スーパーで牛乳を買うときに「どれが一番安いか」という選択は、どれを選んでもせいぜい100円の差です。ところが、マンションを買うとなると、場合によっては数千万円の差になります。
重要なことは、「問いはなにか」「その問いは解くべき意味があるか」ということであり、これをしっかり考えることがマーケターの仕事でもあります。
宇宙開発に関する有名なジョークがあります。
NASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
これではボールペンを持って行っても役に立たない。
NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!
一方ロシアは鉛筆を使った。
実際のところ、鉛筆を使うと無重力では粉が舞うなどの事情があったという話なので、宇宙空間でも使えるボールペンを開発することは無意味ではなかったようですが、「意味のないことに無駄な努力を費やしてしまう」の例としては面白い話です。

② 必要なデータを定義する

データは「とにかく収集すれば良い」ものではありません。仮説のために必要なデータを定義し、どのようなデータが有れば検証できるかを考えなくてはいけないのです。
例えば、若年層のほうが狙い目、という仮設があるとすれば、年齢ごとの単価や、個別の顧客のPOSデータなどが必要であるということがわかります。

③「点」のデータを「線」にする

有名なビジネス書である「イシューからはじめよ」には「分析とは比較である」という言葉が出てきます。
僕の答えは「分析とは比較、すなわち比べること」というものだ。分析と言われるものに共通するのは、フェアに対象同士を比べ、その違いを見ることだ。
そもそも、すべての物事は相対的です。1万円のお弁当は高いでしょうが、1万円のスマートフォンは安いでしょう。同じ1万円でも、全く意味が違います。
もう一点。分析は比較である、とした上で、重要なのは「まとめ方」です。例えば、日本の年齢を一人ひとり見ていくと、1億通りの年齢を見るだけです。残念ながら我々人間の認知能力には限界があるため、生の数字を大量に見ても処理しきれません。
しかし、それをまとめて平均としてみると、他の国と横に比較することが出来ます。そして、年代ごとにまとめると、日本の年齢構造を縦に比較することも出来ます。

④ 隠された真実を見つける

最終更新 3mo ago