各部署に、短期間ではおおよそ達成不可能な利益目標を示し、圧力をかけた。なかには、3日で120億円の利益を出すよう求めたこともあるという。その結果、“水増し”という不正行為が蔓延していったのだった 聞き取り調査で続々判明!「チャレンジ強要職場」の悲惨な実態
パーキンソンの凡俗法則(Parkinson’s Law of Triviality)とは、イギリスの歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソン(Cyril Northcote Parkinson)が1957年に発表した「組織は些細なものごとに対して、不釣り合いなほど重点を置く」という主張のことです。 プロジェクトを遅延させるパーキンソンの凡俗法則とは何か?その対処法を紹介
ウソには3つある。普通のウソと、真っ赤なウソと、統計だ
鈴木総裁は、この日「南方作戦遂行の場合液体燃料如何」という項目について、こう答えた。 「ある程度やりくりすれば、第一年二百五十五、第二年十五、第三年七十万トン残る」 この数字の根拠は、高橋証言でその内幕が明らかにされたが、要するにつじつま合わせで生まれた数字であった。 鈴木は、自分の報告の効果を知っていたはずである。 ――企画院総裁の提出した数字は「やる」ためのつじつま合わせに使われたと思うが、その数字は「客観的」といえますか。 「客観的だよ。戦にならないように、と考えてデータを出したつもりだ」 ――でも石油は南方進出した場合のみに「残る」とでていたが……。 「戦争を何年やるか、という問題なんだ。仕掛けたあとは緒戦に勝利して、すぐに講和にもっていく。その戦はせいぜい一年か二年。そうすれば石油は多少残る、と踏んでいたんだ」 猪瀬直樹著 「昭和16年夏の敗戦」(中公新書)
二日間にわたり克明にメモを取っていた東條陸相が立ち上がった。いつものように右腕を後ろに回し、前方に差し出した左手にメモ帳を広げそれをチラチラ眺めながらカン高い声を発しようとしていた。 「諸君の研究の労を多とするが、これはあくまでも机上の演習でありまして、実際の戦争というものは、君たちの考えているようなものではないのであります。日露戦争でわが大日本帝国は、勝てるとは思わなかった。しかし、勝ったのであります。戦というものは、計画通りにいかない。意外裡なことが勝利につながっていく。したがって、君たちの考えていることは、机上の空論とはいわないとしても、あくまでも、その意外裡の要素というものをば考慮したものではないのであります。なお、この机上演習の経過を、諸君は軽はずみに口外してはならぬということでありますッ」
幹部が、スペースシャトルに大事故が起きるリスクが10万回に1回と話すのを聞いて衝撃を受けた。ファインマンはすぐに、この主張のばかばかしさに気付いた。 このリスク評価では必然的結果として、NASAが274年間毎日スペースシャトルを飛ばしても平均して1回しか事故が起こらないということになる。ファインマンは、この10万回に1回という数値が有人飛行を前提とした目標値であり、そこから部品の故障率を算定するためのものであることに気付いた。 ファインマンは、10万分の1という数字は空想上のもので、スペースシャトルの惨事が起こる確率は荒い推定で100分の1程度ではないかと疑っていた。 その後彼は、技術者自身に調査を行うことを決め、彼らに匿名でスペースシャトルの爆発の確率の推定値を書かせた。ファインマンは、技術者の大半がその確率を50分の1から200分の1と評価していることを発見した。 (スペースシャトル退役時点で135回の飛行で2件の大事故が発生しており、確率は67.5分の1であった) Wikipedia: ロジャース委員会報告書